ラジオ発言をめぐり提訴されました

東京新聞記者の望月衣塑子さんが2022年12月、ラジオ番組で民事裁判のニュースを紹介した際のコメントをめぐり、この裁判の被告男性から名誉毀損で訴えられました。

その裁判費用のため、私たちはカンパと支援をお願いしています。

すこしややこしいですね。経緯を説明します。

望月さんがラジオで紹介したニュースは、女性支援団体「Colabo(コラボ)」の活動をめぐる民事裁判です。「ツイッターやYouTubeなどで『10代の女の子をタコ部屋に住まわせた』など虚偽の投稿で誹謗した男性に対し、コラボ側が慰謝料などを求めて提訴した」という内容で、東京新聞はじめ朝日新聞や毎日新聞なども報道しています。

望月さんは弁護団の提訴会見を取材し、レギュラー出演している文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」でニュースとして紹介しました。その中で、コラボへの誹謗中傷や揶揄が繰り返されていたデータとして、「YouTubeで30件、ツイッターで900回、note(ブログ)で27回」という数字のほか、これらが事実無根であるという弁護団の主張もあわせて伝えました。

このラジオでの発言について、男性が「事実無根と決めつけるなど、虚偽の発言によって名誉感情を傷つけられた」と220万円の損害賠償を望月さんに求めた、というのが今回の裁判です。

しかし、会見を報じた各社の記事と照らし合わせても、望月さんの発言は弁護団の発言を元にしたニュース紹介の範囲にとどまっており、偏りや悪意は見られません。

また、男性は望月さんがコラボ裁判の賛同人に名を連ねていることも問題視しています。ですが、望月さんはこれまでジャーナリストの伊藤詩織さんや、戦史・紛争史研究家の山崎雅弘さんの裁判の賛同人に加わりながら、裁判ニュースは公平に報道・紹介してきています。

今回、望月さんはラジオ発言について事実確認や訂正を求められることもなく、いきなり提訴されたそうです。望月さんに対し、訴訟という手段で金銭的・時間的なダメージを与えて黙らせようとしているのではないでしょうか。

望月さんの裁判は、上訴審まで進んだ場合には2〜3年の時間を要する可能性があるほか、弁護士費用をはじめとする訴訟の準備・対応費用もがかかる見込みです。

そこで、望月さんを支えるため、支援とカンパとをお願いする次第です。無理のない範囲でご協力いただければ幸いです(寄付の返金はできかねますので、ご了承ください)。

頂いた寄付額や訴訟の経過、かかった経費については、このサイトで定期的に報告します。なお、寄付金が経費を上回った場合は、対スラップ訴訟や再審請求訴訟、公共訴訟支援団体などに充てたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

              2023年4月 「望月衣塑子さんの裁判を支える会」事務局

              

望月衣塑子さんの裁判を支える会

東京新聞記者の望月衣塑子さんの裁判を支援する有志の会です。カンパの呼びかけや裁判の経過報告をしています。ご支援をよろしくお願いします